事故物件や訳あり物件って安いけど住み心地はどうなの?

事故物件や訳あり物件って安いけど住み心地はどうなの?

今大人気のメイプル超合金のカズレーザーさんが「事故物件」に住んでいたというのは有名な話です。

事故物件、あるいは「訳あり物件」と呼ばれるような家は、確かに周辺の家賃相場から見れば不自然に家賃が安く、不安になる人もいるでしょう。あるいは「ラッキー!安く借りられる!」と飛びつく人もいるかもしれません。こういった物件は、実際のところどのようなものなのでしょうか。

事故物件について知っておこう

不動産業界で事故物件は業界用語で「心理的瑕疵物件」と言います。瑕疵とは、表面から見ただけではわからないキズという意味なので、住む家自体に物理的に問題があるわけではないが、心理的に問題があるという意味ですね。その心理的瑕疵にはどういったものがあるか、主なものを知っておきましょう。

近所に嫌悪施設がある

嫌悪施設とは、ゴミ処理施設や原子力発電所など、環境汚染や騒音、住環境の悪化につながるものです。葬儀場や火葬場などもこれに含まれます。また、意外に思うかもしれませんが、小学校や中学校もそうです。騒音や通学の際の子どものいたずらなど、気になる人には気になりますからね。

その物件で事件、事故、火災などがあった

事故物件というと一番気になるのはこれかもしれません。事故物件というと、そこで人が死んだ物件だと短絡的に考える人もいますが、実際はそうとも限りません。そもそも「これが事故物件だ」という明確な線引きがあるわけではないので、一般的な線引きを説明します。

たとえば、部屋に住んでいた方が急に具合が悪くなって救急車を呼び、搬送された先の病院で亡くなった場合など外で亡くなった時には事故物件には入りません。また、孤独死で死後長期間放置されていたために遺体の傷みがひどかった場合を除き、部屋の中で亡くなったとしても自然死なのであれば、通常は事故物件にはあたりません。

事故物件の見分け方

今は基本的に心理的瑕疵物件は必ず借りる前に重要事項説明書に明記することになっています。もし、書いていなくて住んでしまってから気が付いたとしたら、それは「説明義務違反」として損害賠償や契約の解除を求めることができるでしょう。

賃貸契約をする際にはそのことも口頭で説明することが義務付けられていますが、なにやら聞きなれない難しい言葉の羅列で「どうせわからないから」と聞き流してしまっていたとしたら、それは「了承して借りた」ということになっても仕方ありません。

賃貸契約を結ぶ際にはくれぐれも契約書をよく確認し、不動産業者の言葉も聞き漏らさないようにしましょう。もしわからないことがあったら、その場で止めて説明を求めることは失礼なことではありません。また、借りる前に「告知事項あり」などと備考欄に書いてある場合は、事故物件と思って間違いないでしょう。

事故物件かどうか聞いてみよう

一番いいのは、契約する前に「瑕疵はありませんよね?」と聞いてみることです。ここで嘘をつくと、後でこちらが訴え出た場合に営業停止になったりすることがあるので、今はあまり嘘をつくような業者はいないはずです。

昔は心理的瑕疵にあたるような事故が起きた後に、別の人が一度借りていれば次の人には告知義務がないという限りなく黒に近いグレーな解釈もあり、短期間だけ不動産会社が借りたりすることもあったという話も聞きますが、現在は10年間は告知することが推奨されているので、こういうこともほぼないと思っていいでしょう。

特に「どんな理由であってもそこで人が亡くなった部屋には住みたくない」というなら、自然死は心理的瑕疵に入らないので、聞いてみないとわからないと思います。聞いた上で「お祓いはしていますよ」とか「クロスは張り替えています」などと説明を受け、納得できないならその部屋はやめておくこともできます。

それでも不安なら、実際に物件の近所に行って、昔からやっていそうなお店に入ってさりげなく「あの部屋って過去に何か事件みたいなものってありました?」と聞いてみましょう。火事や殺人、自殺、孤独死などの騒ぎがあれば教えてくれると思います。

一応チェック

それでも気になるなら、ネットや新聞で調べる手もあります。おすすめは有名な事故物件サイト、「大島てる」です。投稿サイトなので信ぴょう性に関して多少疑問を感じるところもありますが、参考程度に見て不動産業者に聞いてみるということもできます。

参照URL:大島てる

事故物件の住み心地は?

気になるのはここだと思います。前出のカズレーザーさんは畳に前の住人の亡くなった跡がついていたものの、張り替えるとお金がかかるという理由でそのまま快適に住んでいたそうです。人によるのですね。

物理的に感じる瑕疵は

学校の騒音や工場から出る臭いや振動など、実際に行けばわかるようなものなら行ってみましょう。それもできれば平日と休日、朝と夜など時間を分けて何回か行ってみるべきです。自分のイメージとは違うかもしれません。

たとえば近所に工場があって環境の悪化が気になるという場合でも、工場の操業はたいてい平日の昼間に限られていますから、その時間は自分が仕事で外出しているなら、気にならないかもしれないし、逆に工場は広々とした敷地があるところが多いので、週末は気持ちのいい風が吹き抜ける空間になるかもしれません。

物理的にわからない瑕疵

たとえば、前の住人が自殺しているとか、火事で焼死者が出たというような部屋なら、多くの人は「気持ち悪い」と感じることでしょう。中でもいやなのがお化け、幽霊、呪いのたぐいでしょう。

これに関しては感じ方が人それぞれ違うので、なんとも言えません。不動産業者が「ここはバスルームで自殺がありましたが、バスタブごと交換してますよ。お祓いもしましたよ」と言うなら、「それならいいか」と思う人もいるでしょうし、「いや、やっぱり気持ち悪い」という人もいます。

ですので、こればかりは自分の気持ちで決めましょう。

事故物件の借り方

自分は気にしない、とにかく安い家賃の家に住みたいという人には、事故物件や訳あり物件はおすすめです。

事故物件の探し方

簡単なのはインターネットの賃貸情報サイトで「告知事項」と入れてみることです。そこだけでは何があったのかはわからないと思いますが、興味がある物件があったら管理している不動産屋に問い合わせてみましょう。

内見に行ったら

一番頼りにすべきなのは内見時の自分の直観です。「なんだかいやな感じがするな」と思ったら、その部屋はやめておいたほうがいいかもしれません。中途半端な気持ちで部屋を決めて、またすぐ引っ越す羽目になってはお金の無駄です。あるいは、行った際には近所を歩いてみたり、できれば近所の人と話をしてみるのもおすすめです。

自分は気にしなくても、周囲に「あんないわくつきの部屋を借りるなんて」と思われると住みづらくなるかもしれません。

家賃は上がるのか

基本的に家賃を上げるのは合意がなければできないので、その部屋が気に入って住み続けたいが更新の際にあまりにも家賃が上げられると困るという場合も、一応こちらが拒否することもできます。ただ、大家や不動産業者と大きくもめる可能性もあるので、もめごとが嫌いな人は気をつけた方がいいかもしれません。

実はおすすめUR賃貸

UR賃貸は事故物件を「特別募集住宅」という名前で読んでいます。事件や事故だけでなく、部屋で亡くなられた方全てを含むということが特別募集住宅の特徴です。

人は誰でも死ぬわけですから、平和に部屋で亡くなられるというのはある話なので、気が楽かもしれません。特別募集住宅は1年間限定ですが、家賃が半額になります。

家賃はお得だけれども近所に気になるものがあったり、その部屋で亡くなった人がいたりする事故物件、あるいは訳あり物件は、住む人の気持ち次第でお得なラッキー物件にも、逆にババ抜きのババにもなりえます。賃貸に求める条件をしっかりと考えて、もし事故物件にや訳あり物件にするのであれば直観を信じて決めるようにしましょう。

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