ペット不可物件で鳥や爬虫類などの小動物は飼える?

ペット不可物件で鳥や爬虫類などの小動物は飼える?

集合住宅でペットを飼う場合、日本ではさまざまな障害があります。最近はペット可とかペット相談の物件も増えてきたとはいえ、やはり物件の多くはペット禁止。資産として不動産物件を持っている大家さんにしてみれば、部屋の価値を下げられたくないという気持ちもわからないではありませんが、やはりペットが飼いたい。

犬や猫は無理でも小鳥や金魚くらいはいいんじゃないの?と思っているあなた。実際のところどうなんでしょうか。

ペット可物件に住みたくない理由

そんなにペットを飼いたいなら、最初からペット可の物件を探せばいいじゃない、と思う人もいるかもしれませんが、それはそれでなかなか日本の賃貸事情ではやりにくい部分もあります。

ちなみに動物愛護先進国、フランスでは「ペット可」という物件はありません。なぜなら、基本的に全ての賃貸物件で常識の範囲内でペットを飼うことが認められており、大家側にはそれを制限する権利はない、とはっきりと決まっているからです。

ペットと人間の共生がはっきりと権利として認められているのは動物好きからすればうらやましいの一言ですが、さかのぼってみると、フランスではあの「レ・ミゼラブル」の作者、ヴィクトル・ユーゴーがすでに動物の権利運動をしていたのですから、ちょっと歴史が違います。

と、他の国をうらやんでばかりいてもしかたがないので、なぜペットが飼いたいのにペット可物件には住みたくないのか、代表的な理由を見てみましょう。

家賃が高い

同じ部屋のグレードで同じような立地条件だったとしても、ペット可物件は周辺に比べると家賃が高めに設定されていることが多いです。ペットによって部屋に傷がついたり、臭いが残ったりといった資産価値の低下が危惧されることがその理由です。

また、本格的にペットが飼いたい人向けのマンションもありますが、たとえばマンション入り口に犬用の足洗い場があったり、全体的に傷つきにくい腰板が施してあったり、コンセントの位置が工夫してあったりと、言ってみれば至れり尽くせり。こうなるとさらに家賃は高くなります。

条件が悪い

ペット可なのに家賃が安い。これは掘り出し物だ!と思う物件があったとしても、多くの場合それは訳アリです。ペット不可でも入居希望者が続々と現れるような人気物件なら、あえてペット可にする必要もありません。

駅から徒歩20分とか、窓の外がすぐ隣のビルで日照が限りなくゼロとか、老朽化が著しいとか、多くの場合よく見てみると「ああ、やっぱりね」という理由があります。

いくらペットと暮らせても、あまりにも住み心地の悪い部屋なら躊躇してしまいますよね。

動物アレルギー

意外に思うかもしれませんが、実は多い理由がこれです。普通ペット可の物件なら、犬や猫を飼う人が多いと思いますが、これらの動物の飛散した毛や皮膚片によってぜんそくや湿疹、アトピーなど甚大なアレルギーが起きる人がいます。自分自身は動物と暮らしたいのに、犬や猫は禁止にしてほしい、なんていうわがままが通るわけはありません。

飼っていることがわからないペットなら?

まず、大原則としてペット不可の部屋に住んだら犬や猫などメジャーどころはあきらめましょう。また、「散歩に行ったら捨て猫を拾っちゃった」など、隠れ飼いはもっての他です。規約違反で追い出されても文句は言えませんし、退去の際に目の玉が飛び出るような額の請求がくるかもしれません。

ペット禁止の理由

再三言っているように、大家としては資産価値を下げるようなことは絶対にしてほしくないわけです。それ以外にも鳴き声や足音がうるさいとか、毛が飛んできて洗濯物についたなど、近隣トラブルの引き金になることだってあります。また、中にはそれこそひどい動物アレルギーだという入居者もいるでしょう。

では、鳴かない、毛も飛ばない、近隣には絶対に迷惑をかけない(と、飼い主は思っている)ペットならどうなのでしょうか?

不可の場合はどんなペットでも原則禁止

法律上、原則的には「ペット不可」と書いてあれば不可です。それが何の動物であっても、です。

と言うと身も蓋もないようですが、これはあくまでも原則的に、です。飼っていいかどうかは大家さんの判断一つだと思っていいでしょう。ただし、分譲タイプの賃貸の場合は、そのマンション自体にペット飼育の管理規約があると思いますので、そちらのチェックも必要です。

まずはお願いしてみよう

当たり前ですが、ペットを飼いたいと思ったらまずは不動産会社を通じて大家さんにお願いしてみましょう。もし、大家さんが一階に住んでいて普段から良好な関係を築いているのであれば、直接大家さんにお願いしてみるという手もあります。

実際にこの手はなかなか成功率が高いのですが、あくまでもあなたが大家さんと常日頃から良好な関係を築いていて、「この人に出ていかれたらいやだな、困るな」と思われているのが大前提です。

ゆめゆめばれないから内緒で飼っちゃえ、というのはやめましょう。

きちんとお願いすれば「近隣に迷惑をかけない、常識の範囲なら」ということでOKが出ることは多いと思います。ただ、ペットによって難易度があるので、そのあたりは知っておきましょう。

一番難易度が低いと思われるのがメダカや金魚などの魚類です。バブルの頃ではないのですから、まさか2メートルの水槽にアロワナを飼いたいなんていう無茶なことを言わなければ(床が抜ける危険性があります)、多くの場合OKが出るのではないでしょうか。

鳴かない、臭わない、毛が抜けない、言ってみれば理想的なペットですね。

「魚じゃ物足りない」と思うかもしれませんが、飼っていると「餌ちょうだい」とおねだりしてきたり、繁殖の楽しさがあったり、インテリア的におしゃれだったり、魚を飼う楽しさははまると奥が深いです。

魚と並んで難易度が低いと思われます。ただし、水槽の中でつがいのカブトムシを飼うなど、あくまでも常識の範囲内のお話です。プラケースに何十匹も飼って一室を「クワガタ部屋」にしちゃったなんてことがまずいのは常識的にわかりますよね。

鈴虫など一部を除いて鳴くわけでもないので、近隣に迷惑をかけることはないとは思いますが、大家さんが「虫なんて見るのもいや」という極端な虫嫌いの場合は、難しいかもしれません。

爬虫類、両生類

これも虫と同じく、大家さんが大の蛇嫌いとかでなければ、水槽で一匹や二匹飼うくらいなら許される可能性は結構高いと思います。

ただし、カエルの場合当たり前ですが、鳴きます。中にはゲコゲコとかゲロゲロとかでなくギャーっと驚くような鳴き方をするものもいるので、飼い始める際にはペットショップに相談しましょう。

小鳥

これも少数のケージ飼いなら大丈夫という物件は多いです。ただし、鳥の羽が飛んできてアレルギーが起きるという人もいるので、そこは確認してみないとわかりません。鳴き声がうるさくないもの、ということは大前提です。

小動物

最近人気のウサギやハムスター、フェレットなどの小動物ですが、これは聞いてみないとわかりません。うるさくなければ大丈夫という大家さんもいれば、動物は臭いがあるからダメという大家さんもいます。

飼うにしてもケージ飼いが基本ですし、多少の臭いの問題、トイレトレーニングの問題があります。また、ハムスターは運動不足とストレスの解消のため回り車は必須ですが、夜行性のため、タイプによっては夜うるさくて眠れなくなるかもしれません。

どうしてもペット不可の物件に住みたいけどどうしてもペットも飼いたいという相反した願いを持っているなら、まずは不動産屋と大家さんに相談です。絶対に迷惑をかけない、物件価値を下げないという約束をした上で、あなたの人間性が信用できると判断されたら、ものによってはOKになることもあるでしょう。

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