東京23区で家賃相場が安い駅、治安が良い街はどこ?

地方から東京に出てきた人が最初に感じるのは、その大きさではないでしょうか。世界の都市の中でも都市部分の大きさという点では、群を抜いています。そんな広い東京ですから、23区内ですら個性はさまざまです。当然家賃の高い物件が多い地域、安い物件が多い地域、比較的治安のいい地域、悪い地域があります。

そんな広い東京をざっくりとブロックに分けて考えてみましょう。

家賃相場ってあるの?

基本的に家賃はその物件のグレードに比例します。造りが豪華だったり、オートロックなどセキュリティ面に気を使っていたり、あるいは宅配ボックスやコンシェルジュサービス、管理人常駐など、生活をより便利にしてくれるようなオプションがあれば、それだけ家賃も高くなります。新築や築浅物件のほうが老朽化した建物より家賃が高いのは当然ですよね。

だから同じ地域にあるからといって、必ずしも高い安いとは言えないのですが、地域性のようなものはあります。一応、「都心」「副都心」「城東」「城西」などの分け方は存在するのですが、今一つ実際に住んでいる感覚とは合わないので、実感的な地域性をブロックで説明していきます。

東京23区をブロック分けしてみよう

それではいくつかの特徴のある地域に下記のようにブロック分けしてそれぞれの特徴と治安について説明していきます。中にはいくつかの特徴を併せ持っているので、重複している区もあります。

  • 都心中の都心
  • 都心の住宅街
  • 繁華街型住宅街
  • 郊外型住宅街
  • 下町お江戸エリア
  • リーズナブルな住宅街

都心中の都心

23区の中でも都心中の都心と言えるのが、千代田区、港区、中央区です。昭和の時代は住宅街があったのですが、バブル期の地上げで一気に古い住宅街がつぶされてしまいました。

それ以降一時は普通のスーパーマーケットがないなど住むには不便だったのですが、今はタワーマンションが建ってこの地域にも人が戻ってきています。白金高輪や麻布十番、乃木坂など駅から雨に濡れずに家まで帰れるような超便利な物件もあります。

また、田町駅の裏の海側にあたる芝浦地区など、以前は倉庫と道路しかなかった場所が大規模マンションで再開発されたりして、ほんの数十年でがらっと町の顔が変わった「現代的な」町と言えるでしょう。

この地域は新しく、またハイグレードな物件が多いので、家賃は都内随一の高さです。このあたりに住むなら家賃の出費は覚悟しておかなければいけませんが、その分仕事にも遊びにも自転車一台あればたいてい行けて交通費は節約できるので、坂は気にしないという体力派にはおすすめです。

治安に関しては高級住宅街や大企業の本社がたくさんあるだけあって、夜中などは警察官の配備も多く、良いと言っていいと思います。ただ、多すぎて深夜に自転車に乗っていると15分ごとに職務質問に引っかかることもあるというデメリットもあります。

大通り沿いは監視カメラも多く道も明るいので安心ですが、ごく一部のお屋敷街は大邸宅が並び、人通りも多くないので少し夜は怖いかもしれません。

この地域は大災害が起きた時にたぶん輪番停電にはならないし、様々な復旧は日本で一番最初に進むと思います。実際に2011年の東北大震災の時でも輪番停電にもならず、修復もあっという間でした。何よりも電車が止まっても都心の職場や学校から歩いて帰れます。

都心の住宅街

最近人気急上昇の目黒駅近辺の港区と目黒区の区界あたり、品川区、渋谷区、世田谷区の一部あたりなどです。まだ古い家も残っている一方でファミリー層をターゲットにしたマンションも多く、バランスがとれています。

電車が通っていないところが意外にあり、目黒通り沿いなどは公共交通機関はバスが主で車がないと不便な場所もあります。逆にその不便さのためあまり人が来ないので、芸能人が多く住んでいたりします。

家賃はやはりお高めですが、都心からのタクシー代もこの距離ならそう痛くはありません。俗に言う高級住宅街で、治安も悪くないです。

繁華街型住宅街

繁華街を歩いていても、ほんの一本道を曲がるといきなり住宅街になっているようなところもあります。また、一晩中営業しているような飲み屋街の中でもアパートやマンションはあります。意外とこういう場所は家賃が安かったり、水商売OKだったりするので狙い目の場合もあります。

新宿区の新宿、大久保や豊島区の池袋あたりですね。監視カメラの増設によって昔より治安はかなり向上しましたが、それでも地域ごとにかなり差があります。目安としては、昼間に行ってみてご近所のお年寄りや子供の姿が全然見えないような場所はちょっと注意したほうがいいかもしれません。

郊外型住宅街

東京23区内に住もうと思う人が一番最初に候補として考えるのはこの地域なのではないでしょうか。大きめのターミナル駅からさらに乗り換えたような場所にあります。中野区なら新井薬師や沼袋、世田谷区なら九品仏や尾山台、杉並区なら久我山や永福町、大田区なら大森海岸や雑色などなど、このカテゴリーに入る町は多いです。

都心まで電車で30分から1時間圏内というところですね。田舎すぎず都会すぎず、「ちょうどいい」感じがするから家賃もそれなりに安いのではないかと思う人が多いのですが、実はそうでもありません。物件数は多いので家を急いで探すのならみつけやすいですが、家賃は特別に安いというわけではありません。

逆に、都心にすごく近いわけでもなく家賃がすごく安いわけでもないという半端な地域ということも言えるでしょう。また、ファミリー層が多い町は一人暮らしに必要な店はあまりないかもしれません。治安も町によりけりなので、イメージだけで決めず、自分で実際に行って目で見てみましょう。

下町お江戸エリア

実は今若いOLや会社員に人気なのが、場所的に言うと台東区が中心のこのエリアです。下町のイメージが強いですが、東京芸大や東大にもほど近く、どことなくアーティスティックでアカデミックな空気があります。

有名な谷根千(谷中、根津、千駄木)もこのエリア。昔ながらの下町の長屋風の建物から、最先端のコーヒーショップに個性的なエスニック料理店まで、現在アンテナが高いおしゃれ系女子が一番住みたいエリアなのではないでしょうか。

家賃も人気に伴って高くなってきてはいますが、それでも都心部に比べればまだまだ安い上に、何よりも実はこのあたりは通っている電車の路線が多く、しかも比較的混雑度が少ないので、通勤通学が楽です。昔ながらの住宅街のため、治安も悪くありません。

リーズナブルな住宅街

23区で安く住みたいなら、端っこを狙いましょう。たとえば千葉県に隣接している葛飾区。寅さんでおなじみの柴又や金町あたりはぐっと家賃もリーズナブルになる上、商店街も発達しているので、食費などが安くなるでしょう。

足立区なら埼玉県まであと少しの竹ノ塚などは団地がたくさんあるので、物価は安いです。新交通の日暮里・舎人ライナーができてかなりマニアックな場所が駅近になったためにどっと人が押し寄せているエリアでもあるので通勤は混みます。

治安については、ちょっといまだに凶悪犯罪のイメージが強いエリアもありますが、今は監視カメラもついてそれほどひどくないです。その他、当然ですが端っこに行けばいくほど家賃は安くなりますが、あまりにも通勤電車が混雑する路線は毎日が大変かもしれません。

本当にざっくりとですが東京都を体感としてエリア分けしてみました。いずれにせよ、どこに住むかはとても重要なので、決める前にぜひ自分で足を運んで、町を感じてください。人間の直感は意外と当たるものです。

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