メゾネットや戸建の賃貸物件を効率よく探すコツ

メゾネットや戸建の賃貸物件を効率よく探すコツ

メゾネットは、コーポやハイツやメゾンのような建物の名称と勘違いされやすいようです。
メゾネットとは、マンションなのに一つの住戸が内階段で上の階と下の階でつながっている二層式の間取りのことです。マンションで戸建感覚で住めることが特徴です。

地域により差異がありますが、戸建の賃貸もあまり多くは出回らないものです。そこで今回はメゾネットと戸建のメリットやデメリットなどの特徴を紹介するとともに、それらの物件を効率よく探すコツを紹介します。

メゾネットタイプの物件の特徴は?

メゾネットとは、マンションの中の上下の階を一戸で使い、内階段で行き来できる造りになっている住居のことを言います。下にリビングと水回り、上の階に寝室や子供部屋といった造りが多く、戸建感覚で住めることが特徴です。

家族向けとは限らない!メゾネットタイプの間取り

メゾネットと一口に言ってもさまざまなタイプの間取りがあります。一般的には、下に玄関、リビングや和室、キッチンやお風呂や洗面所とトイレなどの水回りを配置し、上の階には主寝室、子供部屋、納戸、ルーフバルコニーやベランダ、というようにファミリー世帯が住む前提の間取りになっていることが多いです。

しかし、単身者や新婚家庭向けの間取りもあります。たとえば下の階には玄関とお風呂と洗面所、洗濯室とトイレ、上の階にキッチンとワンルームとベランダのような物件や、下の階に水回りとリビング、上の階に寝室とベランダのような物件です。

メゾネットタイプの物件のメリット・デメリット

メリットとしては、ワンフロアの物件とは異なり、上の階の物音が、下の階には聞こえても、その下の別の住居に住む人には影響がないところです。つまり、子供の足音や生活音が下の住人に迷惑になりません。

また、ワンフロアの物件では他の部屋への行き来がスムーズで便利な反面、常に近くに人の気配を感じることになります。その点メゾネットタイプなら階段で上と下にはっきりと区別されているため、独立性が生まれ、たとえば下で見ているテレビの音声や談笑している声が上の部屋では気にならなくなります。

受験生がいても勉強中に家族が気を遣って声を潜めて話す必要はありません。また、お客さんが来てもプライバシーが守られます。

反面、デメリットもあります。たとえば上の階で病気で体調の悪い家族が寝ていても、すぐには様子が分かりにくいということが挙げられます。ワンフロアなら咳をしたり、苦しんでいれば、音が聞こえるので様子を見ることもできますが、上下に分かれていれば、弱々しい声で呼ばれてもなかなか気づきません。

下で家事をしているときに乳幼児を上の部屋で寝かせているのも様子が見えないため不安で、結果的に下の部屋で皆で過ごすことが多くなるでしょう。赤ちゃんが泣いたらすぐに聞こえるような音声モニターやカメラとモニターを設置する家庭もあります。このように、独立性が保たれることが逆にデメリットに感じるかもしれません。

また、どうしても家事動線が長くなり、下で洗った洗濯物を上のベランダに干す場合など、1日に階段を往復する回数が主婦はどうしても多くなります。2階建ての戸建で生活をしていた人なら気にもならないことですが、ワンフロアのアパートやマンションから引っ越してきた人は負担になることが考えられます。

戸建タイプの賃貸物件の特徴は?

一戸建の賃貸住宅は、アパートやマンションと違い、建物丸ごと全部が自分たちの空間であることが大きな特徴です。建物だけでなく、庭や駐車場周辺道路などすべて自分で管理をすることになります。

隣室や階下の住人を気にせずにすむ

建物ごと自分たちの空間なので、アパートやマンションのように隣や階上の部屋からの物音に悩まされることがありません。また、自分たちが出す音に対しても気兼ねをする必要がなくなります。

今までよりも大きな音でテレビを見ても音楽を聴いても大丈夫です。足音を立てて騒いで遊ぶ子供に対しても過剰に注意をする必要もなく、伸び伸びと過ごせます。雨の日など、外で遊べないときも一戸建なら室内で友達と身体を使って遊んでも気にする必要はありません。

駐車場や庭があり収納も豊富

たいていは車1台を停めるスペースは十分に確保されていることが多く、他の場所に月極駐車場を借りる手間がかかりません。駐車場代も家賃に含まれているため、周辺の駐車場なしのマンションとトータルではそんなに家賃が変わらないケースも多いです。

賃貸用に作られた物件とは異なり、一戸建の場合は収納スペースが多いことも特徴で、一つの部屋それぞれに押し入れやクローゼットが造り付けになっています。天袋や床下収納などもあり、外には物置を設置したり、分別ゴミを保管できるスペースもあります。

納戸やサービスルームがある物件もあり、家族それぞれの持ち物がそれぞれの部屋に片付き、スッキリした暮らしができます。

賃貸の一戸建に住むメリット・デメリットは

上で挙げたメリットのほかにも、家族で協力して庭仕事をしたり、近所の似たような家族構成のお宅と家族ぐるみのお付き合いができたり、子供の友達を大勢招いても近所に気兼ねせずに遊ばせてあげられたり、集合住宅とは違った暮らしができるのが大きなメリットになるでしょう。

その反面デメリットは、近所付き合いが苦手な人にとっては、町内会などの決められたルールを守ったり、役員の仕事をするのが負担に感じられるかもしれません。庭木や雑草の手入れなども必要に応じてやらなければなりません。

あまりに放っておくと、近隣から「伸びた枝が通行の邪魔になっている」「雑草が伸び放題では害虫のすみかになってしまう」などのプレッシャーを与えられることがあります。

希望の賃貸物件を効率よく探したいなら

メゾネットや一戸建の賃貸物件を探すときには、賃貸物件の情報サイトが便利です。一つ一つの物件につき、多くの写真で室内の様子を知ることができます。また、候補の物件をリスト形式で並べられるため物件同士の比較がしやすく、家賃相場を知ることも簡単にできます。

インターネットで簡単に部屋探しができる

メゾネットや一戸建など、物件のタイプ別に絞り込んだ部屋探しをしたいなら賃貸情報サイトの特集ページからの利用が便利です。表示される物件はすべて希望通りの物件なので、そこからさらに自分の希望の絞り込み条件にチェックを入れ、効率よく探すことができます。

これもメゾネット?探すときの注意点

メゾネットタイプの物件の中に、まれに正確なメゾネットタイプの物件ではなく、他のタイプのものも含まれていることがあるため注意が必要です。たとえばロフト付き物件はロフト部分が二層になっているためメゾネットに分類されてしまっていることがあります。

また、1階に玄関があり目の前が階段で住居が2階だけのワンフロアになっている重層長屋と言われるタイプの物件やテラスハウス、タウンハウスと呼ばれる2階建ての物件もメゾネットとして登録されていることがあります。間取り図や外観の写真を見て判断しましょう。

戸建の賃貸は定期借家にも注意

戸建の賃貸でしばしば見られる借家契約の一つに「定期借家」と呼ばれるものがあります。これは、あらかじめ賃貸の期間が定められているものです。3か月などごく短期のものから5年程度までさまざまな期間があります。

期限付きのため、周辺の家賃相場よりも低く設定してあります。自分の住みたい期間と一致していれば、お得に住める優良物件となります。しかし、貸主の都合により期間が延長できることもあれば、当初の予定通りの期間で退去しなければならない場合もあることを理解しておきましょう。

隣人への物音を気にするなら戸建やメゾネットがおすすめです。階段の上がり下りが苦になるなら平屋の戸建という選択肢もあります。色々な地域の物件を探せるので、あちこちの不動産屋に出向かずにすむインターネットの賃貸情報サイトが便利です。